元スターバックス・コーヒー・ジャパン社長であり、37万部もの大ベストセラー本の著者である岩田松雄。そして、28万人ものフォロワーを抱え、全国各地のサロンを中心にサロンモデルやインスタグラマーとして活躍中の伊藤実祐(いとうみゆ / 愛称みゆちゃい)。
今回生きた時代の違うこの二人が、今までの流行とはなんだったのかを、それぞれの視点から語っていただきます。
自己紹介と経歴をお願いします。
伊藤「伊藤実祐です。大阪生まれで、東京に出てきて現在約2年半です。前職はリハビリ助手として働いていて、4年程前にインスタグラムを始め、今はインスタグラマーとしてモデル業やアンバサダー業をしてます。」
岩田「神戸病院生まれ大阪育ち。大学生までは大阪にいました。最初は日産に入り、その後日本コカコーラ株式会社へ入社しました。今はもうなくなってしまったのですが、 (株)セガサミーアトラス(以下、アトラス)というプリクラで有名なゲーム会社や、(株)タカラ、ザ・ボディショップ社長、スターバックス社長を歴任しました。2011年にスターバックスを辞めた後、産業革新機構に勤務しましたが、在任中に本の出版をさせていただきました。お陰様で大ベストセラーになり、37万部売れています。その後、いくつかの会社の社外取締役をしながら、講演や企業研修、執筆などをしています。」
自身の平成とはどんな時代だったのか。
岩田「昭和から平成になる時は、2年間のアメリカ留学を終えて帰国した頃でした。バブルが終わりかけたくらいの時期に平成になりました。昭和の頃は日本が一気に成長した時代で、バブルもあり勢いがあったのですが、平成ではバブルがはじけ、時代の流れを感じました。あとは、携帯電話、インターネット、スマートフォンなど、技術革新によって、世の中が大きく変わる時代だったなと思います。」
伊藤「私の平成時代は、まさにSNS時代だと思います。私が高校入学の時、周りは入学前からホームページで先に友達を作って仲良くなって、コミュニティを作っていました。ホームページから始まり、ブログ・ツイッター・ミクシィ・フェイスブック・インスタグラムとSNSが増え、良くも悪くも、顔も知らない人と簡単に繋がれるようなりました。今はテレビも見る人も少なくなり、情報収集のメインがツイッターやインスタグラムということを考えたら、まさに平成はSNS時代なのかなと思います。」
平成に流行ったものとは?自身がハマったものは?
伊藤「昔で言うと、たまごっちでしょうか。あと、ちょうどプリクラは世代で、今でこそあまり撮らなくなったのですが、中学校・高校の時は毎日撮っていたんじゃないかなと言うくらい、撮ってました。」
岩田「たまごっちは、アメリカでもすごく流行っていました。コカ・コーラにいた時にブームで、アメリカの偉い人から頼まれて、当時売り切れだったたまごっちを、なんとか手に入れててアメリカへ送った記憶があります。確かにプリクラも流行っていましたね。あまり皆さんご存知ないのですが、実は、元々プリクラって全然売れてなかったんです。ブームになったきっかけが、TVでアイドル(スマップ)のプリクラの写真を読者サービスするという企画があり、それで火がつきました。その大ブームのおかげで、プリクラ機を作っていたアトラスは上場し、当時何百億円という売上が上がりました。そしてプリクラブームが過ぎ、アトラスが大きな赤字の時に、私が社長に就任し、会社を立て直しました。その後、1999年にカメラ付き携帯が発売されたんですね。今まで、1枚300円〜400円払っていたプリクラを撮らなくても、携帯1つで手軽に友達と写真が撮れるようになりました。それによって、今まで学生の人たちがゲームセンターなどで使ってたお小遣いが、全部携帯に移行したんです。それで、プリクラやゲームセンターの売り上げが一気に落ちました。カメラ付き携帯という、1つの革新によって、世の中変わってしまったんです。」
平成の流行はどうやって生まれていたと思いますか?またはどうやって作っていた?
岩田「平成前期は、まだEコマースがスタートしましたが、まだ一般的ではなかったと思います。後期になると、Eコマースをやっていて当たり前の世の中になりました。そして情報の発信ツールとして、SNSから流行が生まれました。Facebook,Twitterが上陸しどんどん広がっていきました。私がザ・ボディショップの社長をやっている時に、Eコマースを強化したのですが、スターバックスに入った時はまだEコマースやSNSをやっていなくて驚きました。絶対始めるべきだとが説得してスタートしました。」
伊藤「インスグラムが平成の流行のメインではないですが、平成後期ではインスタグラムを通して食事やナイトプール、ヘアアレンジなど、様々なものが流行ってきたと思います。それってある種の承認欲求から生まれているものじゃないかなと思っていて、私もそうなんですが、インスタグラムで映える写真を撮って、いいねをもらって、いいねが多いほど認められてるって思えました。なので、みんなきっと映える写真を撮って、いいねをもらって、いいねが多い写真を真似て、それが連鎖することで、平成の後期にインスタグラムからの流行が生まれてきたのではないかなと思います」
平成の時代の流行を中心に語ってくれた2人。
次回は、現在の令和の時代に焦点を移し、語っていただきます。
■ 岩田 松雄
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神戸生まれ大阪育ち。1982年 日産自動車(株)入社。1995年外資系のジェミニ・コンサルティング・ジャパンへ入社・勤務後、1996年日本コカ・コーラ(株)へ入社。1999年にコカ・コーラ・ビバレッジ・サービス(株) 常務執行役員後、2000年 (株)セガサミーアトラスへ入社。翌年には代表取締役社長に就任。2003年 (株)タカラ取締役常務執行役員を経て、2005年 (株)イオンフォレスト(THE BODY SHOP JAPAN)代表取締役社長に就任。ブランドの再生に尽力し、店舗数・売上を大幅に拡大させた。2009年には、スターバックス・コーヒー・ジャパン(株)最高経営責任者に就任し、「100年も光り輝くブランド」を掲げ、過去最高売り上げを達成させるなど、さらなる成長をさせた。2011年リーダーシップコンサルティングを設立し、次世代のリーダー育成に携わる。
また、本を出版しており、代表作として、『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』や『ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由』など多くの著作がある。
事業会社名 : 株式会社リーダーシップコンサルティング
英語表記 : Leadership Consulting Inc.
本社所在地 : 千葉県 浦安市 美浜 3-7-17
代表者名 : 代表 岩田 松雄
事業内容 :
・教育研修
・セミナー
・経営者へのコーチング
・経営コンサルティング
・リーダーシップに関わる講演
・顧問・社外取締役
HP URL : http://leadership.jpn.com/
twitter : https://twitter.com/X47008916
■ 伊藤実祐(いとうみゆ / 愛称みゆちゃい)
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大阪生まれ。モデルやトップインフルエンサーとして活躍し、過去にはアプリCMにも出演。リモンチェッロの国内販売などを行う株式会社ルーチェの公式ブランドアンバサダーにも抜擢された。また、インフルエンサー集合体「 TOKYO creatist 」 の運営元であるクリエイティスト株式会社の執行役員 CCOを務める。
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