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プリクラではもう落書きをしない!?〜平成から令和へのプリクラの変化〜

2019.08.05

こんにちは。ネクスターに新しく仲間入りしました、丸山です。現役の大学二年生の視点から、最近の流行り、流行の変化を追って行きたいと思います!

 

若者女子のカルチャーといえば、「プリクラ」が思い当たる方も多いと思います。

平成初期に誕生してから、女の子を可愛く撮影してくれるプリクラ機は魅力的なものです。プリクラは誕生から大きくその機能を変え今尚若者女子に支持されています。

今回は直近2年ほどのプリクラの落書き、背景の変化を追ってみたいと思います。

 

1.ここ2年間ほどのプリクラの推移

ここで、ある比較画像を見ていただきたいと思います!

  

これらは2017年頃に撮影されたプリクラです。背景がカラフルで可愛く、ハートのスタンプや落書きなどがされています。

 

一方最近(2019年)のプリクラがこちらになります。

 

先ほどのプリクラと比較してまず驚くのは、、、落書きが全くないことです!!

白背景に落書きが全くなく、非常にシンプルなプリクラになっています。落書きをするとしても、細いペンで名前や日付を描くレベルです。先ほどのデコりはどこに行ったのでしょうか?

 

2.どうしてこんなにプリクラは変化したのか?

ここ2、3年ほどで若者女子の間で急速に普及したアプリがInstagramです。

「インスタ映え」という言葉はもう聞き飽きた方も多いと思います。

 

近年はそのインスタ映えにも変化が現れています。

Instagramが流行した当初は、「盛り」「カラフル」「目立つ」といったキーワードがインスタ映えを表していました。原宿のカラフルなわたがし、天使の羽、ピンクを強要したラブリーなカフェなどが流行り、みんなこぞってインスタグラムに写真を載せていました。

  

 

しかし、最近そのような「インスタ映え」文化はだんだん変化しています。

今はむしろ「ナチュラル」「シンプル」「抜け感」「ゆるさ」がインスタグラム上のキーワードとなってきています。

このようにインスタグラム上での流行が「盛れ」を重視する足し算の映えから「抜け」を重視する引き算の映えに変化しているのです。

 

この変化に伴って、プリクラもシンプルテイストに変化していると分析します。

友達と出かけプリクラを撮ると、インスタグラムに投稿する若者女子は多いです。インスタグラム上の世界観を統一するためにも、落書きなしで余白多めのプリが流行しているのです。

 

3.そもそも、最近の若者女子はなぜプリクラを撮るのか?

そもそも、スマホ上で盛れるカメラアプリがたくさんあるにも関わらず、どうして女子高生、女子大生は今尚プリクラを撮り続けるのでしょうか。

 

プリクラの技術の進歩は著しく、美白や目が大きくなる機能はもちろん、プリクラの中でメイクのような落書きができたり、顔が小さくなったり…と女の子にとっては至れり尽くせりの機械なのです!

 

「今時のプリクラは顔が変わりすぎて怖い…」と言われがちですが、だからこそその非現実性を楽しんでいる女子が多いと思います。

逆にカメラアプリは「バレない程度にこっそり盛れる」ものが多いです。そのため、現実の顔とアプリで撮影した顔に大きな違いが見つかると叩かれがちです。

プリクラは、顔が「変わる、盛れる」ことが大前提なので、そんな心配はありません。

 

カメラアプリで撮影するのはもはや日常となっている今だからこそ、わざわざプリクラを撮って非現実性に浸る女の子がたくさんいるのです!

 

4.まとめ

Instagramの影響はプリクラの落書き、背景にまで及んでいました。

インスタグラム上での加工や投稿写真が、数年前の「盛れ」を重視する女の子らしいものから、「抜け」を重視するシンプル志向に変化しています。それに合わせてプリクラもデコりが控えめになっているという傾向が見られています。

これからもどのようにプリクラとその加工が変化していくのか、楽しみです!

 

 

 

Student Expert Maruyama Haruna

東京大学2年生。美味しいご飯、旅行、映画、ファッション、コスメ何でも好きです。 女子大生の流行と心理をゆるく発信します。

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