SNSのフェイスブックが、インスタグラムとワッツアップのブランド名を変更する予定との発言をしていると、The Information(海外メディア)での発表があった。
フェイスブックの傘下アプリという認知
2018年にプライバシー重視の検索エンジンDuckDuckGoが実施した調査では、アメリカ人の半数以上がインスタグラムやワッツアップがフェイスブックの傘下アプリであることを知らなかったことが判明。
フェイスブックは2012年にインスタグラム、2014年にワッツアップを買収をしたが、これらのアプリがフェイスブックの傘下であることを知らない人は多い。
今回ブランド名の変更に踏み出したのは、これらの買収したアプリがフェイスブック傘下のアプリであることを、ユーザーにわかるようにしたいとの狙いもあるようだ。
米国時間8月2日、フェイスブックの広報担当者のBertie Thomson氏は、声明で「製品やサービスがフェイスブックの一部であることをより明確にしたい」と説明した。
Bertie Thomson氏によると、変更は段階的に進められており、インスタグラムとワッツアップのログイン画面と、アプリストアの説明に新しい名称が表示されると述べた。
メッセージングアプリの統合計画
フェイスブックは現在、インスタグラムとワッツアップの独立した運営を容認しており、2つのアプリにフェイスブックの名を大々的には出していない。しかし今後、フェイスブックは、ワッツアップ、メッセンジャー、インスタグラムを利用するユーザーが、アプリを切り替えることなく相互にメッセージを送信できるようにしようと取り組んでいるとみられている。
3つのスタンドアロンアプリ(※)は、これまで通り個別で提供されるが、1つのメッセージングプラットフォームまたは、プリトコルの下に統合されるようだ。この取り組みが実現されると、ワッツアップから、メッセンジャー、インスタグラムしか利用していない友人に連絡できるようになる。この計画は、2019年末または、2020年初頭までに完了することを目標としている。
※スタンドアロンアプリ
ローカルのデスクトップ環境上で動作するアプリケーション
アプリ名は◯◯に変更予定
このまま計画が進めば、アプリ名は「Instagram from Facebook」・「WhatsApp from Facebook」に変更する予定だと語っている。
2018年3月には、フェイスブックから8700万人の個人データの漏えいが発覚し、「世界で最も重大なデータ漏えいに関する事件のひとつ」とも叫ばれ、大きなニュースになっていた、フェイスブック。
米連邦取引委員会(FTC)がフェイスブックに対する反トラスト調査を開始しているとも報じられており、統合の実現は果たして可能なのだろうか…?