日本ではゴミの排出量が問題視されてから、様々な地域での取り組みが実施されているとはいえ、全国のゴミの排出量は年間4,317万トンにも及び、その量はなんと約東京ドーム116杯分!
そんなゴミの問題が重要視されているなか、鹿児島県大崎町ではゴミのリサイクル率がなんと12年連続一位。全国平均の約20%に対して、大崎町のリサイクル率は約82%と、ほとんどのゴミがリサイクル活用されています。大崎町での素敵な取り組みに注目!
■鹿児島県大崎町ってどこにあるの?
鹿児島県の東南部に位置する曽於郡大崎町は、国の史跡に指定されている横瀬古墳などの史跡もあり、生産量日本一のパッションフルーツをはじめ、マンゴーなどの果樹栽培の他に、養鰻や養鶏も盛んな町。
また、カブトムシ相撲も開催されており、道の駅「くにの松原おおさき」には、巨大なカブトムシのモニュメントがあります。
■27のゴミ分別
そんな鹿児島県曽於郡大崎町でのゴミのリサイクルは、 “混ぜればゴミ、分ければ資源”という方針を掲げ、住民の協力のもと27品目の分別を実施。一般家庭でもゴミの分別が徹底されており、町全体での取り組みが行われています。
また、「ゴミ分別アプリ」というスマートフォン用のアプリも登場し、ゴミ収集の日がすぐにわかるようになっていたり、アプリ上でごみの出し方を確認できるようになっています。
■なぜ27品目ものゴミ分別がスタートしたの?
ゴミを埋立処分していた大崎町では、当初の計画以上のゴミの排出量が問題となり、排出量削減のために町をあげてリサイクルを推進。
その結果、12年連続全国一位のリサイクル率を誇り、2019年7月にはSDGs未来都市計画を打ち出し、自治体SDGsモデル事業にも選出されるほどまでに!
■ゴミ分別で雇用を生み出す
分別したゴミを処理するリサイクルセンターでは、このゴミ分別で新たな雇用が生まれています。また、ごみの処理のコストも全国の自治体平均の約半分の金額と、大幅なコスト削減に繋がっています。
さらには、資源ごみを売却することで利益を生み出し、奨学金制度などで住民に還元されています。大崎町独自の「大崎町リサイクル未来創生奨学ローン」は、卒業後10年以内に大崎町に戻ってきた場合、元金及び利子の返済額について助成されたりと、若者の進学を経済面で支えるとともに、町へのUターン促進を図っている。
ゴミの分別でここまでの制度ができるのは凄いですよね!!
現在、他の地域でもリサイクルへの意識は高まってきている様子。
地球にも住民にも嬉しい雇用や制度が生まれるゴミの分別、全国でぜひもっと広まって欲しいですね!!
鹿児島県大崎町公式ホームページ
https://www.town.kagoshima-osaki.lg.jp/