「CDが売れない」
この言葉を最近よく聞くようになって、しばらく経つ。
しかし私自身は、大学で軽音楽部に所属し、バンドがとても好きであり、
CDを月に10~12枚は買うため、それがなぜだか全くわからなかった。
しかし、実際には音楽CDの販売部数は世界的に1998年をピークに大きく減少している。
その理由はなぜなのだろうか?
3人の大学生の友人に
「CDを買うか。どのように音楽を聴いているのか」
について聞いてみた。
Case1. 男性 19歳 大学2年生 サッカーサークル所属
「僕は、基本的にスマートフォンで音楽を聴いています。聞いていると言うよりは、見ています。
YoutubeなどでMV・PVを見ながら、音楽を聞いている形です。
アーティスト本人だったり、ダンスだったりを見れて、かつ音楽も聞けるので、わざわざCDを買う必要を感じられないっていうか…。CDを買う際は、アイドルの握手券などがついているものしか買いません。
CDを買っているというより、特典を買ってるって言った方が正解かもしれないです」
Case2. 女性 22歳 大学3年生
「私は、CDは買わないでTSUTAYAなどで借りています!CDは買うとかさばるし、CDプレーヤーなども持っていないので、スマートフォンにPCから落としてます。
借りれなかったものも、別にスマートフォンのアプリで聞けるので、必要性を感じません。
別に、Liveに行きたいとか、握手会に行きたいとかそういったこともないので、特典とかついていても興味がわかない。」
Case3. 男性 18歳 大学1年生
「僕は、Apple Musicとかで買っています。一曲から買えるし、視聴もできるので気に入った曲のみ買えて、お財布にやさしい。
昔はipodで聞いていたので、CDは買ってたけど、一回PCに入れたらそれ以上使わないし…
今のほしいものだけ買えるシステムが、金銭的にも部屋の荷物的にもありがたい。」
3人の話を聞いて、1番の理由として
「音楽を聴くデバイスはスマートフォン」
「PC・アプリを通して音楽を聴く」ことがあげられる。
若者の頭の中にCDをそのまま聞くということはなかった。
音楽情報の流入経路と接し方
また、調査によって以下のこともわかっている。
・ヒットチャートの順位を確認する 27.6%
・ダウンロードストア(「着うた」を含む)で楽曲を購入する 20.9%
・アーティストグッズ(バンドの T シャツなど)を購入する 24.3%
・動画サイト(YouTube やニコニコ動画など)で音楽作品を鑑 賞する 86.2%
・音楽専門プレイヤー(iPod や walkman など)を持ち運ぶ 88.9%
・音楽制作・演奏のためのソフトウェアやアプリ(音楽ゲーム を含む)を操作する 22.8%
・好きな音楽のCDを購入する 54.9%
・月に1回はCDレンタル店を利用する 34.3%
・年に数回以上はコンサートやライブに行く 32.1%
・年に1回は音楽フェスに参加する 11.8%
・月に1回はカラオケで歌う 38.0% 25.6% ***ト
「若者の音楽の楽しみ方」
http://www.kobe-yamate.ac.jp/library/journal/pdf/univ/kiyo15/15nagai.pdf
Youtubeなど、スマートフォンという持ち運べる小さいデバイスで簡単に見れる。
また、欲しいものだけを買える。視聴も手軽に、わざわざお店に向かわずに行える。
若者の生活で考えると、インターネットを経由し音楽を楽しんだ方がメリットが多い。
デメリットとして考えれるのは、スマートフォンの通信制限・容量不足、買ったデータが飛ぶなど…Wifiやバックアップなどで済む話になってしまう。
しかし、CDはまだなくなっていない。
特典を目当てで買う人、まだCDでしか発売していないアーティストがいるからだ。
正直、CDがなくなることは悲しいし、CDがなくなるなんてだれも思ってはいないだろう。
しかし、このままCDの売り上げ低下、購入方法が変わっていくと、CDが無くなる日はそう遠くないのかもしれない。
今後、どのような購入方法が主流になっていくのか…
それによって、音楽業界、家電業界もどんどん変わっていくだろう。